鹿児島県で先祖探しをするなら『竿次帳』

家系図 ルーツ

第100

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1.家系図ニュース~おかげさまで100号になりました
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

当メルマガも今号で100号となりました。ご愛読をいただいている皆様、ありがとうございます。これまでの99号分のバックナンバーは下記ページでご覧いただけます。

当メルマガは先祖を「1000年」たどる事を目標としていますので、次は200号と言わず「1000号」まで発行できるように頑張ります。


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2.鹿児島県で先祖探しをするなら『竿次帳』
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先週は「400年たどるコース」の調査で4日間にわたり鹿児島県の離島を巡ってきました。普段乗っているジェット機ではなく、小型のプロペラ機で毎日移動しました。いやあ、プロペラ機はまさに自力で飛んでいるなあと実感できますね。小さいだけに自分が今、数千メートルの上空にいることも実感できます。冷静に考えると結構怖いものです(笑)。

ところで、鹿児島の離島での先祖調査というのは実はかなり難しいものです。通常は菩提寺や総本家を探し当てれば過去帳などの記録が少なからず残っているものです。もしくは、地域の江戸期の古文書である宗門人別帳や検地帳にご先祖の名前を見出せることもあります。

しかし、この地域は様々な事情でほとんどそれら江戸期のご先祖名や村人名を一覧できるような史料が残っていないのです。但し、今回の調査で地元の教育委員会の方に教えていただいたのですが、つい数年前に鹿児島県域の明治10年代の『竿次帳』という文書が発見されて、そこには村ごとに土地の所有者名が記載されているそうです。

現在、取得できる最も古い戸籍は明治19年式のものですから、それより古い時代のそうした史料があれば戸籍だけでは分からない情報を得られる可能性も高くなります。

また、そこに出ている情報は、もしかしたら法務局に所蔵されている旧土地台帳と同程度なのかもしれません。しかし、旧土地台帳は原則として地番を指定して請求しない限り発行してもらえません。

しかし、先祖探しにおいては古い戸籍の本籍地は現在のように「番地」ではなく「番戸・番屋敷」という記載になっていて現在の何番地に相当するのか分からない事が多々あります。

そういう状況では法務局で旧土地台帳を請求することが事実上できなくて困るのですが、『竿次帳』は村ごとにまとめられている訳ですから「一覧性」があります。番地が分からなくても、村ごとに文書を一覧していけばご先祖様の情報に出会える可能性が非常に高いのです。

実際には、その「一覧性」こそが非常に有益であり、先祖探しに役立つものだろうと思うのです。

私もまだその『竿次帳』を見ていないのですが、今、閲覧すべく手配をしています。どんなものか自分の目で確かめたら、また報告させていただきます。鹿児島県にご先祖が居住していたという方は、『竿次帳』という史料があるのだと覚えておくと役に立つと思います。現在は国立公文書館所蔵です。