旧土地台帳を閲覧できるかどうか

家系図 ルーツ

第114

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1.家系図ニュース~先祖探しをテーマに歴史ミステリ小説を執筆しました
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

今月4日にTBSテレビ『100秒博士アカデミー』に出演させていただき、今回はスギちゃんと友近さんのルーツ探しの企画をやらせていただきました。多くの方にご覧をいただきましたようで、ありがとうございました。(おかげさまで同番組内の視聴率としては非常に高かったそうです)

実際には放送された何十倍もの時間分の収録をしているのですが、テレビゆえ編集されてしまうのは仕方ないところです。
個人的には、もう少し時間をかけた説明をしたかったところですが、全国放送のバラエティでもありマニアックな話をしてもカットされてしまうのも仕方ありません。

テレビ出演は大変でしたが色々と勉強になりました。
おかげさまで、先祖探し・家系図作成というものを多くの方に認知していただく事にもなりました。番組には御礼を申し上げたいです。

さて、話は変わりますが先祖探しをテーマに歴史ミステリ小説を執筆してみました。
(通常業務が終了した夜中にコツコツと書いていました)

元々、歴史小説やミステリ小説を読むのが好きなのですが、今度は自分で書いてみたいと思い立ちました。そして、どうせ書くならばやはり「先祖探し」をテーマにしたいと思いまして、完全に自分をモデルにして書きました。
この作品は、第1回クランチノベルズ新人賞という小説の新人賞の応募作でもあり、
主催者サイト上に作品も公開されます。

私の応募作は下記に公開されています。
■小説『小生瀬一件 ~先祖探偵の事件帳~』
⇒ https://i.crunchers.jp/data/work/2673
(このページの右側の「読む」をクリックするとすぐ全文が読めます)

 江戸時代初期に実際に常陸国(茨城県)で起こった、水戸藩による一村全員
(約400人)征伐という衝撃的な事件を題材にして、先祖探偵がその真相に迫ると
いうものです。


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2.旧土地台帳を閲覧できるかどうか
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今週、甲信越地方で「200年たどるコース」の現地調査を行ってきました。

明治期のご先祖様がどの村に本籍地を置いていたかは戸籍で分かっていたのですが、その本籍地が「無番地」となっており、村内のどこに居住していたのかが分からずにいました。
無番地というのは、主に国有地などで地番が振られていなかった土地を指します。

いずれにしても、明治期にご先祖様が所有していた土地を知りたく、こうした場合に役立つのが明治期に作成された旧土地台帳です。
旧土地台帳は戦前の課税用に作成された台帳であり、現在では実用的には使用されておらず、各地の法務局に所蔵されています。

こうした旧土地台帳を一つの村分すべて見ていく事が出来れば、その村内でご先祖様がどこにどんな土地を所有していたかが一目瞭然となり、ご先祖様の暮らしぶりを知る上でも有用ですし、次の史料に当たるためのステップとしても有効です。

この旧土地台帳は、地番を指定すれば無料で発行してくれますので大変助かるのですが、「地番を指定する」というところがネックです。この村に土地を所有していたと考えられるが、どこの地番かまでは分からないというケースも多々あります(本籍地が地番ではなく番戸と表示されている場合など)。
 
その村の分の台帳を全て閲覧させてもらえれば助かるのですが、そうした閲覧方法は原則出来ません。かといって、その村の一つ一つの地番全てを申請して全部発行して貰うというのは現実的ではありません。(小さい村でも数千の地番があります)
但し、稀に閲覧が可能な法務局もあります。

今回の調査ではそれが出来ました。
古い紙でもあり、スムーズにパラパラ捲ることが出来ず、一つの村全ての土地台帳を確認するだけで午前中すべて使ってしまいました。
しかし、その甲斐あって一枚だけあったご先祖様名が記載された台帳を見付けました。そして、意外なことにその記載によってご先祖様は明治時代に別の土地(同じ県内
でも離れた地域)に住所がある事が初めて分かりました。
旧土地台帳には、その土地の所有者の名前と住所が書いてある為に判明したのです。

このように、旧土地台帳を史料として様々な事が分かることがあります。
地番が分かっていれば申請する。
地番が分からない場合には、当該法務局に一つの地域を全て閲覧していく事が可能かどうか確認してみましょう。
ご先祖様に関する史料は一つでも多く存在するうちに収集して、次のステップに役立てましょう。