お寺の由緒も調べてみる

家系図 ルーツ

第14

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1.家系図ニュース~安土城を作ってみます!
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

織田信長といえば誰もが知る日本史上の超有名人です。
しかし、まあ現代に生きている分にはその存在を身近に感じることもありませんし、自分の生活が織田信長に影響されるなどという事も勿論ない訳です。

ところが、依頼人の方の先祖探しをしている私には彼の影響力がヒシヒシと感じられます。特に『400年たどるコース』の案件をやっていますと、依頼人の方から「先祖は織田信長に追われて方々を逃げ回っていたいたらしい」などという言い伝えを聞きますし、実際に調査をしてみますと江戸時代は一所に住んでいた様子が分かりますが、それ以前(つまり、戦国時代ですね)はどうやらそこにいなかったという事も分かってきます。

江戸時代に住んでいたその町の歴史を紐解くと、その町は戦国時代に他の地域から移転してきたことが分かったりするものです。そうした移動が、織田信長の影響によるものであることも多いのです。歴史上の解釈は色々な意見がありますので彼の人間性については何ともいえませんが、織田信長を敵に回して逃げ回る恐怖は大層なものだろうと想像されます。

一方の織田信長にしても「目的のためには手段も選ばず」的な行動を取っていたといえますから、いくら権力を保持していたとしても自分の身も常に危険にさらされている訳で、その重圧も大層なものだったと想像されます。

あのような激しい生き方をした織田信長という人物に最近、非常に大きな興味を抱くようになりました。彼はいったい、どんな死生観であの時代を生き、行動していたのでしょうか?(もちろん、織田信長だけでなく戦国という1時間後の自分の命の行方も分からない時代に生きた武将、武士、農民、町人の死生観も気になります)

そんな事を考えていたら、書店に行ったときに思わずデアゴスティーニから発行されている『週刊 安土城をつくる』という本(?)を買ってしまいました。毎号買っていくと安土城が組み立てられるという趣向です。彼の築いた城の模型を作りながら、少しでも織田信長という人間の気持ちを知る事が出来たら面白いかなと思って買ってみました。


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◆私自身の家系を900年たどった話
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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.お寺の由緒も手がかりになる
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さて、400年くらいご先祖様をたどろう(つまり、江戸時代初期や戦国の頃まで)と思うと色々な調査が必要になってきますが、意外と大事なのが「菩提寺の由緒を調べる」ということです。

実際に今、調査を進めている『400年たどるコース』においても、依頼人様の菩提寺のご住職にお話をうかがってみると「○○家(←依頼人様の家)とは長いお付き合いのようで江戸時代の初期に一緒に現在の地に移ってきたようです」と、教えてくれました。

そして、ではそのお寺の由緒は?という事で由緒書きなどを調べてみますと元は他国の某所にあったことが分かります(それこそ宗派から考えて、織田信長との戦いの影響で場所を移ったのではないか‥などと想像しています)。

その移転する前の場所の近辺を地図で見てみると依頼人様の苗字と同じ地名を傍に発見したりします。苗字の多くは地名から取られていますし、他国へ移動した家こそ地名を苗字として名乗っていくことが多くあります。

お寺の由緒と合わせて考えていった結果、元はこの地域に居住していたのではないか~という仮説が出来てきます。そこからさらに、その地域の古文書などに当たってみれば何かヒントが掴めるかもしれません。いえ、戦国時代の古文書が残っている地域は少ないので、そうした場合にはその地域周辺の同姓の方に手紙を送って尋ねてみるという方法も有効になってきます。

そもそも有力な檀家であった場合には、お寺にその家の家系図のようなものが残されている場合も稀にあります。過去帳はもちろん、お寺には供養料の控えなど様々な文書が残されています。

先祖探しの場合、どうしても「お寺=過去帳」という発想になりがちですが、その他の史料、そしてお寺自体の由緒にも目を向けてみると良いヒントが得られるかもしれません。