1000年たどるために必要な考え方

家系図 ルーツ

第2

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1.家系図ニュース~室町時代に編纂された系図集『尊卑分脈』を入手
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

室町時代に編纂された大系図集である『尊卑分脈』を入手しました。
『尊卑分脈』は、藤原氏系図、清和源氏系図を中心に古代姓も含めて多くの家の系図が集められたものです。つまり、1000年以上前の日本の主な家の系図がたくさん収まっているという事です。

この『尊卑分脈』ですが、もちろん原本を私が入手できる訳はありませんで、明治36年に吉川弘文館という版元から出版された書籍を今回入手しました。書籍といっても現代の書籍とは製本技術が大違いで、こよりのような物で製本されていますし、表紙のタイトルも紙を貼り付ける形で作ってあります。古い本というのは実に味があります。今や超レア物でして入手困難。高価なものです。

ただ、系図オタク(?)の私としてはいくら出費しても欲しいと思っていましたので手元にあるだけで嬉しいという‥まあ、いつもこんな感じで事務所の経費を使っているので経営的には非常にまずいのですが‥(笑)

入手した『尊卑分脈』の方は近く写真をサイトのほうにUPしてメルマガ読者の皆様にもお見せできればと考えています。


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◆私自身の家系を900年たどった話
⇒ https://www.5senzo.net/1st.html
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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.1000年たどるために必要な考え方
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さて、前号ではどんな資料や文献を使って家系図を作るのか(ルーツ探しをするのか)という話をさせていただきましたが、今回は「1000年たどるために必要な考え方」をお話させていただきます。

戸籍やその他の調査方法で、現在存在している「自分」から序々に上の方へたどっていく(さかのぼっていく)というのがもちろん基本にはなります。しかし、それだけだとなかなか上手くいきません。‥と、言いますのも、それでは地図をもたずにジャングルを進むようなものだからです。

それよりも、今から1000年もの昔、日本にはどのような家系が存在していたのか?日本にはどのような階級や職業があり、どのような地域分けがなされていたのか?氏・姓・苗字・家紋はどのような変遷を経て成立していったのか?

そうした事が分かっていると、「自分」から序々にさかのぼって調査を進めていった時に出会う「風景」が意味あるものとして捉えることが出来るようになります。「あれっ、この地域でこの苗字、そしてこの家紋という事はもしかして、あの家系の流れを汲むのでは‥」と、当たりが付けられるようになるのです。

ですから、最終的にどこにたどりつくかは不明であっても、日本の歴史、家系に関する勉強を古代のところから始めていくのです。古代から中世、近世へと勉強を進めていく。
それと同時に現代の「自分」から序々に物証をたどって上の方へ上の方へと調査を進めていく。
そして、いつかその「上からの勉強」と「下からの調査」がどこかでぶつかり、つながる時が来るのです。その時が自分のルーツが1000年以上にわたって明らかになるときです。

その「上から」と「下から」がぶつかる瞬間というのは実に感動的です。是非、その感動を多くの方に味わっていただきたいと思っています。