古文書に書かれているメモ書きが重要なヒントになる

家系図 ルーツ

第38

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1.家系図ニュース~出版日の変更
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

まずは、書籍の出版日が変更になりました。タイトルも少し変わりまして『家系図を作って先祖を1000年たどる技術』(同文舘出版)と、なります。発売日は7月上旬~中旬になります。カバーのデザインなども完全に出来上がりまして、あとは印刷、取次店経由で書店に並ぶのを待つばかりです。


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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.古文書に書かれているメモ書きが重要なヒントになる
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先週は、新たな「400年たどるコース」の案件で関東某県のご依頼人様のお宅を訪問させていただきました。

古くから同地に住まわれている名家ですので、ご依頼人様にお会いすると同時に現地の様子を知ることが出来て有意義でした。実は、こちらの案件では史料も色々と残っていまして、お客様ご自身で既に400年分のご先祖様名は明らかにされています。それも、かなり鋭い考察で江戸初期のご先祖様を史料の中から特定されています。

しかし、色々と「謎」もありますので、そこをこれから調査していこうという訳です。その地域に「宗門人別帳」や「検地帳」が複数冊現存していることは確認できていますが、それはまだご依頼人様も閲覧されていないとのことですので、まずはそれらを私が閲覧していきます。

閲覧しなくても、既にご先祖様名は明らかになっているのですが、それでも実際に古文書を見てみると意外な収穫が得られることが多々あります。それは、古文書のところどころに書き添えられているメモ書きです。

たとえば、お寺の過去帳などでも戒名、俗名、死亡年月日の他に当時のご住職が、「この者は○○の地から養子として○○家に入った」というような事が書かれていたりします。

また、庄屋さんの家に残る人別帳や検地帳などにも特定の人物や家族の欄に「東京へ」「北海道へ」と、明治に入ってから書き添えられていることがあります。苗字がない古文書であっても、そうしたメモからどの家の分なのかが特定できる事もあるのです。

郷土史などに宗門人別帳、検地帳などの古文書が活字化されて掲載されていることもあります。活字化されているものがあると「くずし字」を解読する必要はないので楽なのですが、ちょっとした(それでいて重要な)メモ書きを見落とす可能性があります。活字化されていても出来るだけ現物を見てみるという姿勢も重要になります。