戸籍のあと一代が分からないばかりに…

家系図 ルーツ

第44

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1.家系図ニュース~ビジネスの世界から注目される家系図
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

当メルマガで以前に「戦国時代の著名な武将の本家に行くことになった」という話を書いたことがありますが、今週、行ってまいりました。

その家でなければ見ることが絶対に出来ない貴重な文書や幕末から明治初期の写真なども見せていただきました。凄かったです。

この案件は、分家にあたる家からの依頼で行っている調査ですが、どこで分家したのかを明確にすることが目的です。貴重な史料をたくさんコピーしていただきましたので、これから分析をしていくところです。本家の方、本当にありがとうございました。

ところで、最近は家系図がビジネスの世界からも注目されているようで、つい先日もある企業の社長さんに当事務所にお越しいただきました。その企業が行っているビジネスの内容を詳しくお聞きしまして、非常に世の中にとって有益なサービスであることを実感しましたし、かつ家系図に関連する部分がありますので今後、提携させていただく事で話がまとまりました。

正式に提携がスタートしましたら、当メルマガでも詳細をご案内させていただきます。非常に面白いサービスですので。

また、家系図に関心を持たれる方の中には経営者の方も多いのですが、中小企業の経営者であればご存知の方も多いカリスマ経営コンサルタントの神田昌典氏にお誘いを受けて対談、収録をしてCDになりました。内容はもちろん家系図ビジネスについてです。

近く神田昌典氏のサイトでも紹介されると思いますので、こちらもまた別途ご案内させていただきます。

…という訳で、色々な世界から家系図に注目が集まるのは有難いことです。


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◆家系図作成サービス
調査範囲を戸籍取得だけに限るリーズナブルなコース
⇒ https://www.5senzo.net/60.html
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 1000年たどるコース
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◆書籍『家系図を作って先祖を1000年たどる技術』(丸山学 著)
※無料で「はじめに」部分を公開中
⇒ https://www.5senzo.net/book-kakeizu.html
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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.戸籍のあと一代が分からないばかりに
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さて、江戸時代のご先祖探しの基本的な考え方は拙著『家系図を作って先祖を1000年たどる技術』にも書きましたように、戸籍で判明する幕末のご先祖様の名前と、江戸時代の古文書(宗門人別帳、分限帳など)に出てくる幕末の人物の名前を照合することです。

幕末に生きたご先祖様は、江戸時代の史料にも戸籍にも登場するので、それが近現代(明治以降)と近世(江戸時代)の架け橋となってくれるのです。

ところが、明治時代の戸籍(正確には除籍簿)の廃棄が進んでいる現在、ここがどんどん難しくなっています。

今おこなっている「200年たどるコース」では、ご先祖はおそらく○○藩の武士であったことは古い戸籍の本籍地から察しがつきます。

実際にその○○藩の分限帳を見てみますと、ご依頼人の苗字の藩士がいた事が分かりました。

幕末どころか、明治2年の分限帳にもその苗字があります。おそらくは、この藩士が先祖であろうと推測できます。

しかし、困ったことにその地区の戸籍の廃棄が進んでおり、戸籍で判明する最古のご先祖様は明治の初め頃の生まれの方です。

もし、通常どおり戸籍で幕末のご先祖様(つまり、もう一代ですね)まで分かれば難なくその分限帳とつながっていた筈です。

私も戸籍係りの方に、転籍の情報だけでなく戸籍内の出生地情報などを基に「ここに○○さんの戸籍はないか?」と、あらゆる角度からもう一代前の戸籍を探していただいたのですが、ありませんでした。

こうなると仕方ありませんので、他の情報を何とか取得してそこを繋げていくべく考えるしかありません(それはそれで楽しい作業だから良いのですが…)。

これが10年~20年前に行動を起こしていれば、おそらく簡単にもう一代前の戸籍が取得できて、分限帳とのつながりもあっさり確認できたに違いありません。

そう考えますと、江戸時代のご先祖まで探ろうと思ったら本当に戸籍の取得だけは急いでおくべきです。

いつもお話している通り、明日では大事な古い戸籍が廃棄されてしまっているかもしれないのです。おそらく後10年もしたら本当に江戸時代以前の調査が困難になります。

是非、戸籍取得はお早めに!