明治時代の「寄附記録」の閲覧承諾をいただく

家系図 ルーツ

第80

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1.家系図ニュース~戦国時代の「家臣の家臣」は難しい
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

「400年たどるコース」「1000年たどるコース」になりますと、話が戦国時代にまで及びます。江戸時代中は農民だったけれど、戦国期は武士だったという家も数多くあります。

今、手がけている南関東の「400年たどるコース」でも、もしかして戦国期は武士だったのかもしれない~と、思える節もあります(戦国末期に作成された検地帳にご先祖様のお名前があるのですが、どうも名前が武士っぽいのです)。

そこで、武士の記録にも色々と当ってみているのですが、まあ、戦国大名の家臣団の記録というのも意外と現存するには現存しています。たとえば、北条氏(鎌倉時代の北条氏ではなく、戦国期の関東を支配した後北条氏)の家臣についての記録といえば有名な『小田原衆所領役帳』があります。

ところが、武士であれば大名の直接の家臣だけでなく「家臣の家臣」も存在します。いわゆる「陪臣」という事になりますが、戦国期の陪臣の記録となると、ほとんど残っていないのが実情です。…が、それでもちょっとした古文書に「家臣の家臣」の名前がさりげなく登場するケースがあります。

そんなものを拾ってみるのですが、家臣の家臣のうちのほんの一部が登場するだけであり、いわゆる分限帳みたいな家臣名の一覧はありませんので、なかなかに難しいものがあります。この案件については、他の角度からも含めてさらに頑張ってみます。


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2.明治時代の「寄附記録」の閲覧承諾をいただく
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今、手がけている北関東の「200年たどるコース」は少々困っていました。

色々と調べたのですが、まず菩提寺の古い記録が現存していない事が分かりました。 さらに、その地域の江戸時代の古文書(宗門人別帳、検地帳、五人組帳など)も何故かその村のものは全く現存していません。

それでいながら、江戸前期の藩の記録にその家のご先祖様と考えられる人物のことが記されていました(城下に住んでいた訳ではありませんので、郷士的な存在だったとも考えられます)。

しかし、ぽっかりと江戸中期~後期の史料がないのです。非常に困っていたのですが、先日、明治初期のその村の人々の小学校への寄附記録が某行政機関に所蔵されている事が分かりました(村人のうちかなりの人数が載っているそうです)。

預託扱いの史料で、非公開のものですから勝手に閲覧は出来ません。そこで、行政機関の方にお願いをして、こちらの身分と事情を話して所蔵者の方に閲覧交渉をしていただきました。

結果、所蔵者の方の許可が出ました。近いうちに現地に行って、見てまいります。明治10年以前のもので、そこに記載されている寄付者はその当時のその家の当主という事になります。

現在取得できる最古の戸籍は明治19年式のものですから、もしかしたら取得できている最古の戸籍よりも古いご先祖様名が知れる可能性もあります。たとえ、最古の戸籍より古いご先祖様名まで判明しなかったとしても、その当時の
その家の暮らしぶりなどが見えてくる筈です。

こうして、少しづつでも、ご先祖様の「息づかい」が聞こえてくるようになると嬉しくなりますね。