村々の各家の出自が記載された江戸期の古文書に出会う

家系図 ルーツ

第83

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1.家系図ニュース~村々の各家の出自が記載された江戸期の古文書に出会う
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

2年ほど前に『家系図を作って先祖を1000年たどる技術』(同文舘出版)という書籍を出版させていただきましたが、新たに「家系図・先祖探し」をテーマにした出版が正式に決定しました。

前著は、戸籍取得から古文書の調査まで先祖探しのノウハウを書き込んだものでしたが、今回の本は「名字の成り立ち」等、読み物としても面白いものになるよう工夫して書いていくつもりです。予定としましては、年内の出版という事になります。


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2.村々の各家の出自が記載された江戸期の古文書に出会う
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ここのところ、おかげさまで忙しく先祖探しの仕事をさせていただきメルマガもなかなか発行できずにいました。

5月は旧常陸国(茨城県)に現地調査に行きまして、震災後はじめて被災地での調査となりました。建物には未だに補修のためのブルーシートが数多く貼られていて胸が痛みます。
よくよく考えれば、私も震災の2日前まで東北で現地調査をしており、その時にも結構強めの地震がありました。今思えば大地震の前兆だった訳で、自分が巻き込まれていても何の不思議もなかった訳です。

さて、その旧常陸国の調査の中で面白い古文書(写し)に出会いました。ある地域の村々の各家ごとに、大元の出自が記されているものです。

「○○村 丸山氏 常陸平氏」
「○○村 山田氏 佐竹旧臣」

といった具合です。

ちなみに、個人所蔵の文書であるため、そのまま内容を記載する訳にはいきませんので上記の「丸山氏」「山田氏」は私が架空で入れたものです。(常陸に丸山氏族はあったようですが、平氏ではありません。念のため)

これは江戸時代に某旧家の人が聞き取り調査などした上で作成されたもののようで、江戸期の庶民も各家では自家が「清和源氏」「桓武平氏」「○○大名の旧臣」といったことを自覚していたことが読み取れます。

この文書が作成されたのは江戸前期であり、この頃はまだ多くの家が家系図も持っていたと考えられます。そのために、こうした「村人の出自一覧表」が簡単に出来たのでしょう。

それにしても、こうした興味深い古文書に出会うことが出来るのが現地調査の楽しみでもあります。