明治時代の納税者リストでご先祖様を知る

家系図 ルーツ

第86

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1.家系図ニュース~「終活」をテーマにした書籍を出版します
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

最近は何故か出版の仕事が続いてしまい、夏場は執筆が大変でした。通常の家系図作成・先祖探しの仕事を平日の昼間に行い、夜間と土日を主に執筆に充てていましたので、寝不足が続き、今頃になって疲れがドッと出てきました。

しかし、この3連休でしっかり休みましたのでリフレッシュした状態でまた家系図の仕事をやっていきます。

ところで、夏場に執筆していた3冊の書籍のうちの1冊が10月1日に発売となります。「終活」というテーマで、人生の最期に向けて今のうちからしっかり準備をしていこうという内容です。書籍内で扱っている事項は、

「老後資金の計算方法」「介護」「老人ホーム」「生命保険」「年金」「財産管理」「成年後見制度」「尊厳死」「遺言書」「葬儀」「エンディングノート」

という感じです。もしご興味がありましたらご覧くださいませ。
◆新刊『最期まで自分らしく生きる 終活のすすめ』(同文舘出版)


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2.明治時代の納税者リストでご先祖様を知る
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前号でも、地元の図書館で地元のことが詳細に書かれた文献を探すことが大事であるという話を書きました。国会図書館にも納められていないような、本当に狭い地域を対象とした自費出版された郷土史というのが存在している事が多いのです。その多くは、現在の「大字」に相当する旧村に絞って書かれています。

そうした狭い地域の郷土史には、旧村の各家ごとについて歴史が記されている場合もありますし、今では入手できない明治5年式戸籍(壬申戸籍)のデータが掲載されている場合もあります。

先月、『200年たどるコース』の現地調査で京都府某市を訪問しました。 そこで、ご依頼人の本家にあたる家を含めて村の古老にお話をうかがい、江戸時代のお墓も見せていただきました。それだけでも充分に有意義だったのですが、地元にある市立図書館の分館で郷土資料のコーナーを探したところ、やはり旧村の狭い範囲を扱った郷土史を見つけることができました。

そこには、明治期の村の納税者が全て掲載されていました。当時は、納税者となるだけでも村の有力者であると察しがつきます。ご依頼人の戸籍で判明していた最も古いご先祖様名もそこにあり、6円余りを納税していたことが記録されていました。

この案件では、ご先祖様の「暮らしぶり」も全く分かっていませんでしたので、こうした記録があると村の中でどのような地位を占めていたのかも見えてきます。


ちなみに、こうした狭い範囲のもの以外の通常の郷土史(行政が発行しているもの)であっても各旧村の明治期の納税者リストが掲載されているものを見かけることがあります。 そうした記載も見逃さないようにしたいところです。

たとえ、そこにご先祖様の名前が掲載されていなくても、そうしたものから当時の村の名士の家を推測できます。そうした家には村の古文書が所蔵されている事も多いですから、これも調査を進めていく上で重要な情報となっていくのです。