地元の人が書いた文献を探す

家系図 ルーツ

第88

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1.家系図ニュース~いまだに倒れたままの墓石
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

先日、茨城県某所に墓石の現地調査に行きました。住宅街の中にある小さな共同墓地なのですが、震災で倒れた墓石がまだそのままになっていました。お墓を守られている方も早く直したいのでしょうが、被災地では何かと物事が進まないのでしょうね。

倒れた墓石が狭い通路をふさぐ形になっているため、目的の墓石にたどりつくまでに何度か倒れている墓石の上をまたがなければならず、申し訳ない気分でいっぱいになりました。


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2.地元の人が書いた文献を探す
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地元の人が自費出版しているような、狭い地域について詳しく書かれた書籍が先祖探しの中では重要になる~という話をこれまでも書いてきましたが、最近はこの事をさらに実感しています。

たとえば、ある『200年たどるコース』で水戸城の城下町で商売をされていた家のことを調べていて、特に幕末~明治期の水戸市内の某町の様子を知りたいと考えていました。

しかし、『水戸市史』といった一般的な郷土史を読んでも、概要は掴めても、当たり前ですが市内の各町の一軒一軒の家のことについて書いている筈もありません。 ところが、先日、国会図書館で『明治大正の水戸を行く』(前田香径著 いはらき新聞社刊 1959年発行)という書籍を見つけました。

これは自費出版のものではありませんが、水戸市内の各町についてそれぞれ「○○家は士族で、幕末に刺客に襲われ~」だの「○○屋○○兵衛は、明治初期に当町に移転してきて旅館を始めて繁盛し~」などという事が書かれているのです。もちろん、町内の全戸について書いている訳ではありませんが、それでも場合によっては自身の先祖と繋がる同姓の家の記述が出てくる可能性は結構あると思います。

こうした文献に出会うためには単に「水戸市史」などと検索しているだけではダメですね。しかし、単に「水戸」とキーワードを打っても今度は多くの書籍にヒットし過ぎて結局、見つけられません。

私は「明治 水戸」などと検索していてこの書籍に出会いました。でも、運が悪ければ見つけられなかった訳です。国会図書館は「閉架式」ですので、キーワードで検索するしかないので、運が悪いと有効な書籍に出会えないというデメリットがあります。

その点、都立図書館などは「開架式」で本が棚に並んでいますから、同じ地域の書籍はひと固まりにされていてキーワードでは出会えないような本も目に入ってきます。また、地元の図書館で郷土資料コーナーに行けば同様に出会える可能性が高まります。

いずれにしましても、地元の人が書いたマニアックな書物に出会うためには「開架式」の図書館を活用する方が良さそうです。